BYD、EV5分で400キロ分充電 発表受け株価最高値に

BYD、EV5分で400キロ分充電 発表受け株価最高値に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM183910Y5A310C2000000/

『2025年3月18日 12:51 (2025年3月18日 16:06更新) [会員限定記事]

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多様な観点からニュースを考える
窪田真之さんの投稿
窪田真之

【広州=田辺静】中国の自動車大手、比亜迪(BYD)は17日、5分間で航続距離400キロメートル分を充電できる電気自動車(EV)用の新たな車台(プラットホーム)を開発したと発表した。ガソリン車での給油と同程度の時間になるという。18日、同社株は一時前日比6%上昇し最高値を付けた。

BYDの王伝福董事長は17日に開いた発表会で、新型車台での充電について「燃料と電気を同じスピードで補給できる時代が来た…

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窪田真之
楽天証券 チーフ・ストラテジスト

ひとこと解説 EV普及の最大のネックが「充電時間の長さ」である。日中忙しい時に20~30分も充電に時間をかけられない。そのためスマホのように夜間に充電して、日中は充電しないで使うのが普通である。
高圧で充電時間を短くすれば、日中充電が可能になるが、そのためのコストが高過ぎるため、本格普及は見通せない。高圧の充電ステーション整備に、かなりのコストと時間がかかる。また、EVモーターや空調機器の高圧対応にもコストがかかる。
EVの充電時間を短縮する切り札として、全固体電池を使ったEVの実用化が待たれている。充電時間が短いEVの大衆普及は、最終的には、高圧充電EVではなく全固体電池EVが担うことになると考える。

アジアBiz 』