習氏「不毛な消耗戦やめよ」 国内での過当競争、整理指示

習氏「不毛な消耗戦やめよ」 国内での過当競争、整理指示
習政権の自信と焦り(2)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1130W0R10C25A2000000/

『2025年3月18日 2:00 [会員限定記事]

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多様な観点からニュースを考える
柯 隆さんの投稿
柯 隆

5階建てのオフィス棟や工場は完成間近に見えたが、敷地内の人影は数えるほどだった。太陽光パネルの世界2位、隆基緑能科技(ロンジソーラー)が安徽省蕪湖市に計画した生産拠点は2024年秋に工事が止まった。「パネル業界は不況に陥り、仕事がなく暇すぎて家で寝てばかりだった」。同社工場の男性従業員は嘆いた。

不況はメーカー各社が競い合って生産能力を増強してきた結果だ。米ゴールドマン・サックスによると、中国の…

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員

ひとこと解説 不当競争をやめよと呼び掛ける問題意識は正しいが、不当競争の温床は政府部門によるビジネス(市場)への干渉である。政府部分は干渉をやめないかぎり、不当競争も続くだろう。以前は太陽光パネル産業が不当競争によって共倒れになった。半導体産業も資質のない企業が大量に参入して業界は大混乱している。電気自動車は最盛期400社あまり参入していたが、今は40社になっている。それでも多すぎる。これらの事例の背景に政府補助金目当ての参入がある

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