「中古日本車天国」スリランカ、中国EVと激突

「中古日本車天国」スリランカ、中国EVと激突
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0586W0V00C25A3000000/

『2025年3月17日 5:00 [会員限定記事]

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多様な観点からニュースを考える
川島真さんの投稿
川島真

日本製中古車の独壇場だったスリランカが中国勢に侵食され始めている。2月に5年ぶりに乗用車輸入が解禁されたのを機に中国の電気自動車(EV)が流入、存在感を高めている。中古車輸出が落ち込むと日本国内での下取り価格が下がり、新車販売にも影響が出る。スリランカ市場の行方はグローバルサウス(新興・途上国)全体の先行きも占う。

スリランカの最大都市、コロンボではスズキの「ワゴンR」やトヨタ自動車の「アクア」…

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川島真
東京大学大学院総合文化研究科 教授

別の視点 日本の中古車が多く見られる国は開発途上国に多々見られる。だが、日本の中古車がいくら多く売られていても、日本の自動車企業の「売り上げ」になるわけではない。もちろん、日本の中古車への信頼が新車需要に結びつくこともある。だが、この記事で言われているのは、日本の中古車vs中国のEV車(新車)である。日本の中古車の日本からの搬出、流通、そして世界各国での販売は日系企業、業者が行なっているとは限らない。このことには留意が必要だろう。
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