米ブラックロックなど、パナマ運河の港湾事業を買収
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN04DUV0U5A300C2000000/
『2025年3月5日 4:48 (2025年3月5日 5:15更新) [会員限定記事]
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小野亮さんの投稿
小野亮
【ニューヨーク=伴百江】世界最大の資産運用会社、米ブラックロック率いる投資家連合は4日、パナマ運河の港湾事業を香港の複合企業、長江和記実業(CKハチソンホールディングス)から買収することで合意した。金額は228億ドル(約3兆4000億円)。トランプ米政権は中国系企業によるパナマ運河の管理を巡りパナマ政府への圧力を強めていた。
ブラックロック傘下のインフラ投資会社グローバル・インフラストラクチャー…
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小野亮
みずほリサーチ&テクノロジーズ 調査部 プリンシパル
別の視点本買収は、トランプ大統領の圧力を背景にしつつ、港湾事業の収益性と地政学的な重要性を浮き彫りにした。前者は、民間投資家が巨額資金を投じるという事実が物語る。後者については、本買収がパナマ運河の「奪還」にとどまらず、世界23カ国の港湾インフラを通じて米国の供給網を強化すると共に、外国に対する米国の影響力も強める戦略的ツールとなり得るということだ。米国にとってロジスティクスの柔軟性が高まり、中国による港湾支配への抑止力が強まった。コロナ禍を経て、サプライチェーンの確保が重視される中、安全保障上の意義が一段と高まっている。
トランプ政権 』