中国が報復関税、米国産小麦や大豆に最大15%
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM0440P0U5A300C2000000/
『2025年3月4日 14:25 [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
白井さゆりさんの投稿
白井さゆり
【北京=塩崎健太郎】中国政府は4日、米国から輸入する小麦やトウモロコシなどに最大15%の追加関税を課すと発表した。10日に発動する。トランプ米大統領が4日に対中追加関税を10%から20%に引き上げたことに報復措置をとる。
15%の追加関税は小麦やトウモロコシ、鶏肉、綿花を対象とする。大豆や豚肉、牛肉、水産…
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白井さゆり
慶應義塾大学総合政策学部 教授
ひとこと解説 トランプ第1期政権時代の2018-19年の追加関税は主に中国からの輸入品を対象にし、日本はじめ幾つかの国は免除、あるいは輸入割当内で免除などの措置がとられました。この結果、メキシコ、カナダのように自由貿易協定があり関税率が原則ゼロの国に生産がシフトしたり、これらの国をつうじて米国にモノが輸出される結果となりました。またアジアではベトナムを中心に迂回貿易がみられるようになりました。今回は、こうした抜け穴を防ぐためにできる限り広範囲な国に輸入関税率を引き上げる方針を明確にしています。近くEUにも25%を適用するようですが、米国の物価の押し上げにつながるでしょう。日本は個別品目で打撃を受けそうです 』