日銀植田総裁、トランプ関税の影響は「非常に不確実」

日銀植田総裁、トランプ関税の影響は「非常に不確実」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB27DQJ0X20C25A2000000/

『2025年2月28日 1:55

日銀の植田和男総裁

日銀の植田和男総裁は28日、トランプ米政権の関税政策に伴う世界経済の先行きについて「まだ不確実なところが非常に多い認識を持っている」と述べた。関税以外の政策も踏まえて世界経済や市場への影響、日本の経済・物価情勢への影響を見極めて「最終的に金融政策の判断につなげる」と指摘した。

南アフリカのケープタウンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が閉幕した後の記者会見で述べた。トランプ関税や地政学リスクを含む世界経済の不確実性について、植田総裁は「(会議に参加した)色々な国の参加者が共有していたと感じた」と説明した。

足元で長期金利が上昇傾向にあることについては「通常の動きを超えて長期金利が急激に上昇する例外的な状況では、機動的な(国債買い入れの)オペ(公開市場操作)を打つということも考え得る」と言及した。21日の衆院予算委員会での自身の発言を踏襲した。

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