トランプ氏「中国は20%」 大詰め関税交渉で各国揺さぶり
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN27DVR0X20C25A2000000/
『2025年2月28日 6:14 [会員限定記事]
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上野泰也さんの投稿
上野泰也
トランプ米大統領による、関税を巡る各国との駆け引きが激しさを増している。カナダ、メキシコへの関税発動が迫り、実務者級の協議は終盤戦に入った。薬物密輸や不法移民への対応を含め成果を引き出そうと、けん制目的の発言を繰り返している。トランプ関税策の全体像が明らかになるのは4月以降となりそうだ。
現在、トランプ関税策で最も先行しているのは中国、カナダ、メキシコの3カ国に対する取り組みだ。3カ国は、米国が…
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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
ひとこと解説 トランプ大統領は2月24日から4日連続で、米国の輸入品への関税賦課に関するメッセージを発信した。日本の政府関係者が同大統領を評する際に述べた「ぶちかまし」を連発した形である。「トランプリスク」が大きな不確実性の源として金融市場で意識される状況は、今後も変わりそうにない。さまざまな角度からの関税上乗せ策についても、相手国から米国に有利な条件を引き出す「ディール(取引)」のカードだという見方が市場では当初、圧倒的に優勢だった。だが、2期目スタート後のトランプ氏の言動を日々目にする中で、そうした市場の過信めいたものは相当崩れてきているように思う。株価が下落するなど、リスク回避志向が強まりやすい状況。
トランプ関税 』