地銀30行、中途採用5割増 年収5000万円で外資からも
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『2025年2月12日 5:00 [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
野崎浩成さんの投稿
野崎浩成
地方銀行が中途採用を拡大している。主要な地銀30行の2024年度の中途採用者は23年度比で5割程度増える見込みだ。採用全体に占める比率は20年度の1割から3割になる。地銀はプロパー重視の意識が強いが専門人材の確保などに向け、年収5千万円の高給で採用する事例も出始めた。
北国FHD、採用全体の5割が中途
資産規模の大きい20行・グループに聞き取り調査し、グループの傘下行も含めて回答のあった地銀3…
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野崎浩成
東洋大学 国際学部教授
分析・考察 マーケットプライスを意識した人材採用が定着しつつあるのは、大きな進歩だと思います。社内外の人材流動性を高めることで、高スキル行員の社外流出を憂う銀行も少なくないと思いますが、「井の中の蛙」的な内向型組織から脱却し外の風に晒されることが組織革新には不可欠でしょう。
一方、就職氷河期で採用を最も絞ったのが、金融危機の中心にいた銀行であることは確かですが、日本企業全体でキャリア機会が失われた時期でもあり、相応のスキルを有した中堅人材の確保は簡単ではありません。お金だけではなく、魅力ある環境を提供することが、リクルーティングに不可欠です。従来型の銀行員のイメージからの変革も必要でしょう。
地域金融 』