「トランプコイン」ETF申請、試される市場の番人
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN114N40R10C25A2000000/
『2025年2月12日 5:57 (2025年2月12日 8:52更新) [会員限定記事]
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大槻奈那窪田真之
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で方向性を欠いた。米上院での証言に臨んだパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は利下げを急ぐ必要はないと強調。米国債の利回りにはやや上昇圧力がかかったが、従来の姿勢を踏襲した発言だっただけに株式市場では反応が限られた。
ダウ平均は結局続伸し、前日比123ドル(0.3%)高い4万4593ドルで引けた。パウエル氏の議会証言では金融政策以外もトピックに…
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大槻奈那
名古屋商科大学大学院教授、ピクテ・ジャパン シニア・フェロー
別の視点 暗号資産の「デバンキング」の再検証には同意します。今や500兆円を超える時価総額の暗号資産。その関連企業というだけで銀行取引から締め出すのには疑義があると思います。
一方で、ミームコインの単独ETF承認には不安を禁じ得ません。
かつてサブプライムローン全盛期の頃「CDOスクエアード」という商品が一世を風靡したのを覚えている方も多いでしょう。クレジットリスクの高いCDOの、特にリスクの高い部分を束ねた証券化商品でした。当日は、「新たなテクノロジー」でどんどんリスクが膨張していきました。「ここまでがOKなら、これだって…」というエスカレーションはどこかで崩壊が待ち受けているのでは、と懸念します。
トランプ政権 』