中国の景気停滞、対米関税交渉の足かせ 輸入拡大に限界
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM06ABD0W5A200C2000000/
『2025年2月10日 5:00 (2025年2月10日 9:58更新) [会員限定記事]
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多様な観点からニュースを考える
柯 隆さんの投稿
柯 隆
【北京=塩崎健太郎】中国は10日、米国産の原油や液化天然ガス(LNG)に課す関税を最大15%引き上げる。トランプ米政権が4日に発動した対中追加関税への報復だ。両国は2018〜19年にも関税合戦を繰り広げ、最終的には中国が米国からの輸入を2000億ドル(約30兆円)増やすと約束した。今は中国景気が長期停滞に陥り輸入拡大の余地を狭めており、貿易交渉の足かせになりかねない。
トランプ米大統領は当初、中…
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
ひとこと解説 トランプが中国に対して何をしようとしているかはわからない。貿易不均衡を問題視しているとすれば、多少の関税を課しても、貿易不均衡が是正されない。フェンタニルの原材料輸出を止めようとするならば、それは関税と無関係である。中国人の不法入国も関税と関係がない。中国がWTOルールあるいはトランプ政権1.0との約束を守っていないのが問題であるとすれば、きちんと交渉しないといけない。とにかく何のための制裁関税なのかわからない。
トランプ政権 』