ベッセント米財務長官、日銀の植田和男総裁と電話協議

ベッセント米財務長官、日銀の植田和男総裁と電話協議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN063IT0W5A200C2000000/

『2025年2月6日 13:15 (2025年2月6日 17:50更新)

ベッセント米財務長官は加藤勝信財務相とも1月にオンラインで会談している=ロイター
【ワシントン=高見浩輔】米財務省は5日、ベッセント米財務長官と日銀の植田和男総裁が電話協議したと発表した。ベッセント氏は1月28日に就任した。米財務省はあいさつだと説明した。

ベッセント氏は「植田総裁とマクロ経済や金融の優先課題を共有し、緊密かつ生産的に協力していくことを期待している」と公表文に記した。植田総裁は、総裁就任前にベッセント氏と面識があった。

加藤勝信財務相とは就任した1月28日夜(日本時間29日)にオンライン会談をした。主要7カ国(G7)や20カ国・地域(G20)の枠組みでも日米間で緊密に連携していくことを申し合わせた。

ベッセント氏は2月下旬に南アフリカで開くG20の財務相・中央銀行総裁会議で国際会議でのデビューを果たす公算が大きい。新政権の強硬路線と対外的な協調をどう両立するかが課題で、日本がどんな役回りをするかも問われる。

トランプ米政権は気候変動の国際枠組み「パリ協定」から離脱を表明し、海外支援の縮小も進めている。G7内でもカナダに対して高関税をかけると迫り、トランプ氏はトルドー首相を「米国の州知事」とさげすむ発言を繰り返している。

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