FRB議長「利下げ急がず」 金利維持、トランプ政策見極め

FRB議長「利下げ急がず」 金利維持、トランプ政策見極め
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN295AP0Z20C25A1000000/

『2025年1月30日 4:02 (2025年1月30日 7:06更新) [会員限定記事]

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窪田真之さん他1名の投稿
窪田真之上野泰也

【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は29日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決めた。2024年9月から12月まで3会合連続で計1%の利下げを実施しており、今後は時間をかけてトランプ政権が打ち出す政策や物価の動向を見極める。

3月利下げ後退、市場は6月を有力視
政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は4.25〜4.5%のままとなる。F…

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窪田真之
楽天証券 チーフ・ストラテジスト

ひとこと解説 パウエルFRB議長が、トランプ大統領の要求に配慮することは考えられない。
パウエル議長は2018年、トランプ大統領が利上げをやめるように露骨に要求する中、4回の利上げを実施した。2018年12月は、米中貿易戦争の影響で世界的に製造業の不振がきわだち、米国株も日本株も下落してくる中、利上げを強行した。ここで利上げを止めると、トランプ大統領の政治圧力に屈したと見られかねない状況だった。パウエルFRBは、2019年に入り、製造業中心にさらに景況が軟化してから利下げを開始した。
トランプ大統領は、「パウエル議長は任期満了後に再任しない」と公言するようになったが、バイデン政権下で再任された。』