銀行と顧客だました4年半 三菱UFJ元行員の「隠蔽メモ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE102ZC0Q5A110C2000000/
『2025年1月15日 5:00 [会員限定記事]
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上杉素直さんの投稿
上杉素直
警視庁捜査2課は14日、顧客の貸金庫から時価約2.6億円相当の金塊を盗んだとして、三菱UFJ銀行元行員の今村由香理容疑者(46)=懲戒解雇=を窃盗容疑で逮捕した。同容疑者は4年半の間、貸金庫から窃盗を繰り返した疑いがある。顧客の来店頻度を把握した上で、盗んだ金品の状況を詳細にメモするなど巧妙な隠蔽工作をしていた。
今村容疑者は2024年9月下旬ごろ、自身が勤務していた練馬支店の貸金庫室に侵入し、…
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上杉素直
日本経済新聞社 NIKKEI Financial編集長・論説委員
ひとこと解説 銀行は従来、モラルの高い行員の存在を前提にした性善説で店舗を運営してきた面があります。今回の事件で気付かされたのは、どの職場にも悪意ある従業員がいるかもしれない現実ではないでしょうか。性悪説と言わないまでも、人間だれしも魔がさす可能性を前提にした金融サービスのあり方の再考が必要かもしれません。銀行側の管理に限界がつきまとう貸金庫というビジネスを、今までどおり続けていくべきかどうかも問われることになります。』