米国の失業保険、11カ月ぶり低水準 申請20.1万件
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DQD0Y5A100C2000000/
『2025年1月9日 3:19
消防署の求人広告(12月、バージニア州)
【ワシントン=赤木俊介】米労働省が8日発表した失業保険統計(季節調整済み)によると、米企業の解雇動向を映す2024年12月29日〜25年1月4日の週間の新規失業保険申請件数は20万1000件だった。前週から1万件減り、約11カ月ぶりの低水準となった。足元の労働市場は引き続き安定しており、利下げペースの鈍化につながっている。
事前の市場予想(21万5000件)を下回った。年末年始は統計の振れが大きくなりやすいものの、週ごとの変動が少ない4週間移動平均でも前週から1万250件減り、21万3000件となった。
もっとも、失業動向の先行きについては慎重な見方がある。調査会社パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームズ氏は「多くの先行指標は今後の申請件数が増加することを示している」と指摘した。
24年12月22〜28日の週間の総受給者数は186万7000人で、前の週の改定値から3万3000人増えた。総受給者数は22年6月(133万9000人)を底に緩やかな増加基調にあり、24年6月以降は180万人台で推移する。人手不足が深刻になった22年ごろに比べると失業者の再就職が難しくなったことが背景にある。』