韓国ウォンが対ドルで一時0.5%上昇、尹大統領の弾劾案可決受け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-15/SOK26CT1UM0W00?srnd=cojp-v2-markets
『Youkyung Lee、Hooyeon Kim
2024年12月16日 8:04 JST 更新日時 2024年12月16日 9:46 JST
尹大統領に対する弾劾訴追案が14日に国会で可決
ウォンにとって政治的不透明感の最悪期は脱した-エコノミスト
韓国の尹錫悦大統領に対する2回目の弾劾訴追案が14日、国会本会議で可決されたのを受け、16日の外国為替市場で通貨ウォンが対ドルで一時0.5%上昇した。株式市場の動きにも注目が集まりそうだ。
ウォンは対ドルで1ドル=1428.90ウォンを付けた。先週まで2週連続で下落していた。
尹大統領による今月3日夜の「非常戒厳」宣布と翌朝の解除は市場を驚かせ、ウォンは対ドルで2009年以来の安値に沈んでいた。13日終値は1ドル=1435.45ウォンだった。
新韓銀行のエコノミスト、ソ・ジェヨン氏は採決前に「弾劾案が可決されればウォンにとって政治的不透明感という点で最悪期は脱したことを意味し、市場はようやく為替の方向性を判断できるようになる」と指摘。「ウォンの下落は1ドル=1444ウォン前後で止まる」との見方を示した。
韓国株式市場は、すでに戒厳令騒動を発端とした下落の大部分を帳消しにしている。尹大統領の罷免が濃厚になる中、韓国総合株価指数(KOSPI)は先週2.7%上昇した。
16日の韓国市場の動きは、終幕したかに見える政治劇がまだ決着には至っていない中で、投資家の信頼感の戻り具合を示唆するだろう。弾劾は今後、憲法裁判所が妥当性を審査し180日以内に決定を下す必要がある。裁判所が妥当と判断しない場合は大統領を復職させる可能性もある。弾劾が承認されれば、大統領は罷免され、60日以内に大統領選挙が行われる。
韓国銀行(中央銀行)は15日、金融市場の安定に注力する考えを表明。採決結果を受けて市場のボラティリティー(変動性)が低下するとの見通しを示した。
Won Has Tumbled Since the Martial Law Shock
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原題:South Korean Won Opens Higher After President Yoon’s Impeachment、Korean Won, Stocks Take Spotlight After Impeachment Vote (抜粋)』