「多数決は話し合いじゃない…!」

「多数決は話し合いじゃない…!」新一年生の娘と母がぶち当たった「小学校の壁」
https://gendai.media/articles/-/141896?imp=0

 ※ 何事も、「その制度が妥当する、限界」というものがある…。

 ※ 「多数決」が妥当する場合にも、当然、「限界」というものはある…。

 ※ 「多数決」で決めてもいいものに、「手段・方法」が挙げられる…。

 ※ 構成員間において、達成すべき「価値・目的」が共有されていて、それを達成すべき「手段・方法」に意見・見解の一致が見られない場合には、「多数決」で決めてよい…。

 ※ 達成すべき「価値・目的」が共有されていない場合には、「多数決」で決めても、  その「決まったこと」には、「不満」が燻ぶり(くすぶり)続ける…。

 ※ ましてや、達成すべき「価値・目的」の方を「多数決で決める」なんてことは、本来ならば、「もっての外」の側面がある…。

 ※ まあ、世間じゃザラにやってることだがな…。

『2024.11.28

子育て漫画:笑う母には福来る#83

著者
はなゆい
プロフィール
漫画家・イラストレーター

小学校に通う6歳の娘と幼稚園に通う4歳の息子を育てながら、笑いと感動を描いた子育て漫画をブログやインスタグラム(@yuihanada7)で発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。日々子育てをしながら、思わず笑ってしまったことや子どもたちから学んだことなどを漫画にしています。

今回は、2024年4月に小学1年生になった長女の学校でのお話です。幼稚園にしても小学校にしても中学校にしても、教育における方針や取り組み、規模などは学校によってさまざま。それに対して良い・悪いと思う価値観も人それぞれです。そんな教育の場において、はなゆいさん親子が初めて経験することとなった葛藤について綴っていただきました。』
『小学校に通う6歳の娘と幼稚園に通う4歳の息子を育てながら、笑いと感動を描いた子育て漫画をブログやインスタグラム(@yuihanada7)で発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。日々子育てをしながら、思わず笑ってしまったことや子どもたちから学んだことなどを漫画にしています。

今回は、2024年4月に小学1年生になった長女の学校でのお話です。幼稚園にしても小学校にしても中学校にしても、教育における方針や取り組み、規模などは学校によってさまざま。それに対して良い・悪いと思う価値観も人それぞれです。そんな教育の場において、はなゆいさん親子が初めて経験することとなった葛藤について綴っていただきました。

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幼稚園と小学校のギャップが大きかった

みなさん、こんにちは。小学生と幼稚園児を子育て中のはなゆいです。今回は、長女のまる子が迎えた「小学校の壁」についてお届けします。

当然といえば当然ですが、幼稚園と小学校では、学ぶ内容や生活、団体行動など、違いがあります。ただ、入学当初のまる子にとっては、そのギャップが大きかったようで「小学校の壁」にぶち当たってしまいました。

なぜギャップを大きく感じたかと申しますと、お世話になった幼稚園は規模が小さく、そのため個々の意見をそれぞれに受け止めてくれたから、というのがあります(現在通っている小学校の対応が悪い、という意図は皆無です)。

自由にのびのび育ってきたまる子が、座学や決まりごとの多い小学校で問題なくやっていけるのだろうか? そんな不安は、実は入学前から私は持っていました。

しかし入学すると、娘は意外にもたくましく、周りとうまくやれるようになっていった……かのように見えました。しかし、学校行事での行動をめぐり「幼稚園と小学校の違い」を思い知らされる出来事に遭遇。

「個」を尊重してくれる幼稚園で生活してきたまる子。「集団での活動」が多い小学校。そのギャップに対して、いかに折り合いをつけていくか、今回は親子の葛藤の話です。』
『娘の納得できない気持ちは母も分かるけれど…

まる子が通っていた幼稚園では、運動会での競技内容や遠足の行き先、遊戯の内容だけでなく、自分たちのクラス名までも、園児たちの話し合いにより、決められていました。

また、一人ひとりの声を重く受け止めるので、一つのことを決めるのに何日もかけることが当然に行われていました(保育者がサポートに入ることはありますが、先導することはNGでした)。

例えば、リレーの順番を決めるときに、出たい順番がダブった子が2人いた場合。話し合いをしますが、それでもお互いに納得できなかった場合にどうするかというと、「どう決着をつけるか」がまた話し合われます。

ジャンケンなど勝負を5つやって決着をつけよう、などのアイデアが生まれ、それを実行します。そんなプロセスを経た結果であれば、負けた方も納得できる、そんな流れが日常でした。

そのほかのことでも同様で、懐の深い幼稚園だったと思います。

なので、小学校の遠足での遊びを決める会議で、多数決で物事が決められていくことに、まる子が納得できない気持ちが痛いほど分かりました。ただし、今後もこうした状況は頻出することでしょう。

だからこそ、「多数決で決めると悲しい思いをする人がいる」と感じた今の気持ちをこれからも忘れないでいてほしいと切に思った出来事だったのでした。

正直、母である私にはこの葛藤の解決策がわからず……ですが後日、この問題を解決することに。その詳細についてはまたお伝えします。』