アメリカ政府、中国からの不法移民を強制送還 116人
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN030U90T00C24A7000000/
『2024年7月3日 10:31
【ワシントン=飛田臨太郎】米国土安全保障省は2日、中国人の不法移民を大型チャーター機で中国本国に強制送還したと発表した。同省は人数を明らかにしていないが、AP通信によると116人にのぼった。先週末に実施した。
国土安全保障省は中国当局と連携した。声明で今後もチャーター機を使った強制送還を続けると強調した。
米南西部のメキシコと接する国境地帯で拘束された中国からの不法移民は2023年におよそ3万7…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『米南西部のメキシコと接する国境地帯で拘束された中国からの不法移民は2023年におよそ3万7000人と、1年前の10倍に急増した。経済的な苦境などが背景にある。
米政府は一部の人を強制送還する厳しい措置を公表することで、増加に歯止めかける効果を狙う。
不法移民対策は11月の米大統領選の主要争点の一つとなっている。共和党のトランプ前大統領はバイデン政権下で不法移民が急増したとして批判する。
民主党のバイデン大統領は6月に不法に越境しようとする人の流入を制限する大統領令を発表した。厳しい姿勢を打ち出すことで、争点からずらそうと動く。
今回の中国からの不法移民を対象にした措置もその一環にある。マヨルカス国土安全保障長官は声明で「今後も米国にとどまる法的根拠のない個人を排除していく」と述べた。
【関連記事】米大統領選討論会、すれ違い90分 物価・移民互いに批判 』