中国の新築住宅価格、下落都市数が増加 5月

中国の新築住宅価格、下落都市数が増加 5月
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM14C9K0U4A610C2000000/

『2024年6月17日 12:57

【北京=塩崎健太郎】中国国家統計局が17日発表した5月の主要70都市の新築住宅価格動向によると、前月比で価格が下落したのは全体の97%にあたる68都市だった。4月から4都市増え、2014年10月以来の多さとなった。

12カ月連続で半数を上回る都市で値下がりした。前月比で上昇したのは2都市で、4月から4都市減った。横ばいの都市はなかった。70都市の価格変化率を単純平均すると、前月より0.7%低かっ…

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『70都市の価格変化率を単純平均すると、前月より0.7%低かった。2023年6月からマイナスが続く。

都市の規模別で5月の価格変化率の平均をみると、北京、上海、広州、深圳の「1級都市」は前月比0.7%下落した。省都クラスの「2級都市」は0.7%、それより小さい「3級都市」は0.8%それぞれ下がった。

取引価格が比較的自由で市場の需給を反映しやすい中古物件は70都市全てで値下がりした。下落都市の数は4月より1都市増えた。

中国の何立峰(ハァ・リーファン)副首相は5月17日、不動産不況への追加策として国内で売れ残っている住宅を買い取る方針を示した。中国人民銀行(中央銀行)も住宅ローン金利の下限撤廃を発表したが、不動産の苦境は続いている。

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