スペイン・カタルーニャ州議会選挙 独立派が敗北
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB130UC0T10C24A5000000/
『2024年5月13日 9:42 (2024年5月13日 10:25更新)
【パリ=共同】スペイン・カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)で12日、州議会(135議席)選挙が行われ、開票率約99%時点で、州の独立を目指す勢力が過半数割れする見通しとなった。反独立のカタルーニャ社会党(PSC)が得票率で1位。約10年間続いた独立派政権が維持できなくなる可能性が出てきた。
2017年10月にプチデモン元州首相率いる政府が独立を問う住民投票を強行してから州議選は3度目。国外に出国したプチデモン派の「カタルーニャのための連合(JXC)」や、アラゴネス州首相の「カタルーニャ共和左派(ERC)」など独立勢力は合計で61議席の確保にとどまり、過半数に及ばなかった。市民の独立機運が以前より下がっている可能性を示している。
PSCは42議席を獲得する見込みだが過半数には届かず、政権を得るには別の党の支持が必要となる。今後、連立協議が政権樹立の鍵を握るが、失敗すれば再選挙の可能性もある。
PSCの勝利は6月の欧州議会選を前に、同じ社会党系のサンチェス首相にとっても追い風となりそうだ。』