Googleとファーウェイの企業姿勢の違い。

Googleとファーウェイの企業姿勢の違い。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/34096366.html

『先日、莫大な損失を出しながら、GoogleがEV市場から撤退した記事をブログに書きました。完全自動運転を目指し、iCarという形で、EVの最先端を目指したわけですが、完全に失敗しました。

それでも、Googleの姿勢が評価できるのは、ソフトウェアが得意なIT企業なので、ハードウェアを製造・開発する部門を新設し、人材を集めて、製品として出すものに責任を取る姿勢があった点です。つまり、自動車という命を預かるものを販売する以上、製品の全てに責任を取る気があったという事です。

中国のファーウェイは、EV市場に参入しているのですが、車の制御、自動運転だけ手掛けています。つまり、ハードウェアの部分はノータッチなんですね。

それで、この前、シャオミが発売したEVが追突事故を起こしてSNSで炎上しています。その原因は、追突した時に、エアーバックは作動しない、ドアがロックされて開かない、そもそも自動運転で追突防止機能で減速するはずなのに作動していないなど、できるはずの事が、まったく機能していなかった為、一家3人が車内から脱出できずに、焼死してしまったからです。

恐ろしいのは、ファーウェイが提供しているEV用の制御ソフトウェアは、シャオミだけではなく、中国の複数のメーカーにカスタム・メイドで提供している点です。

同じ欠陥があるならば、メーカーが違う場合でも、同じファーウェイのソフトという事で、同じ欠陥が出る可能性があります。

ファーウェイは、人の命を預かるハードウェアを制御するソフトウェアの開発に、自前のハードウェアの開発部門を持っていないし、持つつもりもないという事です。

言ってしまえば、事故ったら修正すればいい程度の考えで提供しています。その間に、何人か死んでも、必要な犠牲という考え方ですね。

こういう姿勢の企業が、世界で大きなシェアを握っている事が、不幸だと思います。

利益は出せるかも知れませんが、誰かの命と引き換えです。

実は、イーロン・マスクのテスラが、この考え方に近くて、インド行きの商談を急遽キャンセルして、中国の李強首相と会談したのも、スパイ防止法で制限されていたテスラ車のセンサーを解禁する話しを持ちかけられたからと言われています。

つまり、テスラ的には、「人の命が安いし、政府が人民に圧力をかけられる中国で、自動運転のテストを存分にやろう」という考えが見えます。中国で自動運転機構のエラーがあっても、中国共産党がもみ消す事ができます。恐らく、賠償金も発生しません。警察が調べないからです。

そこで、テストをやって、データをフィードバックすれば、かなりのスピードで自動運転プログラムの開発を進める事ができます。もちろん、人が死にますが、中国では問題になりません。

先進国でできない危ない事を、後進国で試験するというのは、ワクチンや薬の開発で、アフリカで行っている事です。治験をアフリカで行う事で、コストや人権問題が障害になる安全性の確認されていない事が行えます。

ここも、仮に死人が出ても、政府が無視してくれるか、安い見舞金を出せば、終わります。

人の命は平等ではなく、それは我々が恩恵を享受する為に、判っていてやっています。それが、世界の現実です。』