ブラジル、G20へのプーチン氏招請模索 国連に意見書
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0204O0S4A400C2000000/
『2024年4月2日 7:45
【サンパウロ=水口二季】ブラジルが2024年に開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に向けて、ロシアのプーチン大統領の招請に動いていることが1日までに分かった。
現地メディアがブラジル政府が国連に意見書を提出していたと報じた。国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているプーチン氏の受け入れを模索しているとみられる。
ブラジル大手紙フォーリャ・デ・サンパウロが報じた。ブラジル政府が国連に提出した書面では、ICCの設立を定めた条約「ローマ規程」は批准国同士でのみ効力があるといった見解が示されている。
ブラジルは同条約の批准国だが、ロシアは含まれていない。意見書ではプーチン氏について直接言及はしていない。
ICCはウクライナ侵攻に関連し、戦争犯罪の疑いでプーチン氏の逮捕状を出した。
ブラジルを含むICC加盟国は国内にプーチン氏が入国した場合、逮捕や身柄引き渡しの要求に応じる義務がある。
ルラ大統領は、24年にブラジルのリオデジャネイロで開かれるG20サミットにプーチン氏が出席しても「ブラジルで逮捕されることはない」とメディアに発言。
その後「司法が判断することだ」として発言を修正していた。
プーチン氏は23年8月に南アフリカで開かれたBRICS首脳会議には、南アがICCに加盟していることもあり対面での出席を見送っている。』