中国黄金、おそらくゴールドを使った大規模ポンジスキーム
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/33847562.html
『 中国人は、ゴールドが好きです。それには、理由があって、歴史的に政権が不安定な国は、自国の通貨を信用していないので、ゴールドを買います。最近、元の国際決済額が円を抜いたとか言っていますが、そもそも、共産党が通貨を管理している元を、中国人民自体が元を信用していません。なので、ゴールドを持つわけです。これは、中国に限った事ではなく、政変の多いイスラム諸国などでも、身一つで逃げても、逃亡先の資金にできる装身具に財産を変えている事が多いです。そして、実は元の価値の裏付けになっているのは、中国の経済ではなく、大量に所有しているアメリカドルです。外貨準備で所有しているドルの額が、元の価値を担保しています。つまり、元は、ドルペッグ通貨です。
なので、元の買い支えでドルで買い戻すと、所有高が減って、元の信用が下がるというダモクレスの剣になっています。好き勝手に使えるわけではないのですね。なので、最近、中国人がゴールドを買いまくっているのですが、ゴールドの販売店で「中国黄金」というチェーン店があります。もともとは、黄金管理局という国家機関だったのですが、直営を120店舗出すのとは別に、フランチャイズで看板貸しをして、3642店舗を展開しています。
国営企業がフランチャイズしているという事で、人民は安心してゴールドを買っていたのですが、手元に置いておくと、なかなかゴールドというのは、セキュリティーに気を使います。それゆえ、買ったゴールドを預かり書と引き換えに、店舗に保管して、その変わり約束した利息が付くという形式で商売をしていました。つまり、現物のゴールドの移動は無しです。ところが、このフラチャイズの一部の店舗が、店舗を閉鎖して資金を持ち逃げするという事件が起きました。60キロのゴールドが消えたとされ、金額にすると4億元。約80億円分の資金が消えました。
前記の通り、現物のゴールドの移動は無いので、恐らく資金だけ預かって、ゴールドを買っておらず、持ち逃げしたものと推察されます。というのは、ゴールドの直近の価格は、基本的に上昇していて、本当にゴールドを買っていれば、犯罪を犯さなくても、普通に儲かっているはずなんですよね。実際には、ゴールドを買って運用していないから、持ち逃げする必要が出てくるわけで、いわゆるゴールドを餌にしたポンジ・スキームです。
問題は、元国家機関が運営するフランチャイズで、こういう詐欺が起きた事です。実は、中国のの看板貸しは、その通りの意味で、直営店以外の運営に関する責任を一切取りません。その為、例え、犯人が捕まっても、行方不明になった資金は戻ってこないと言われています。もちろん、本部は「責任は無い」と言い切っています。日本だと政治家が、こういう集団と交友があるだけで、国会で吊し上げられますが、中国では堂々と責任逃れができます。つまり、誰が後ろ盾にいようと、相手が人民である場合、共産党は好きに振る舞って良いという事です。
こういう事の積み重ねで、自国通貨の元を、人民自身が、まるで信用しておらず、それは共産党の幹部も同じです。なので、海外の資産を買いまくるわけですね。本国で何が起きても、すぐに脱出して海外で生活できるように基盤を作るわけです。場合によっては、愛人にカネを持たせて、外国籍を取得させ、そこに住まわせて逃亡先の確保をします。その目的で、いいように利用されたのが、カナダです。実際、中国の金持ちが、国籍を買う形で、かなり移住しているのですが、彼らは中国本土のパトロンの代理人に過ぎないので、まったく消費をせず、経済に何のプラスにならなかったので、とうとうカナダ政府は、この制度を止めましたね。
このブログで、度々投稿しているように、中国では銀行に預けても、預金が凍結されて引き出せなくなる可能性があります。いつのまにか理財商品の購入に回されて、口座が空になっていたり、やりたい放題です。銀行側は、現金を確保する為に、法律スレスレの行為をして、預金者が現金を引き出すを阻止しますので、必要な生活費すら、一度口座に入れてしまうと、引き出せなくなる可能性があります。国営銀行でもです。実は、元を大量に発行して、市中に現金を流通させようとしているのですが、その増えた現金を途中で着服するのが、同じ共産党の幹部だったりします。なので、資金が循環しないうえに、経済の裏付けの無い通貨発行ですから、元の価値が下落します。それを、所有している外貨準備で買い支えているわけですが、これが無くなると元の価値が暴落します。実は国家で自国通貨の価値を担保できない、脆弱な国家が中国です。
その原因は、金融というものが、「信用」で成立しているという経済の根本を理解していないからです。政策で押し切れば、なんとかなると思っているのですが、そもそも信用が無いところで、まともな取引が成立するはずもなく、そんな市場が機能するはずもないのですよね。なので、1国2制度で、別のルールで動いていた香港が、唯一の窓口として機能していたのですが、習近平氏が自分の手柄にする為に、イギリスとの約束を曲げて、無理矢理併合したので、香港すら信用されなくなっています。国が堂々と詐欺に責任を持たない国家が、まともな経済運営ができるはずもないのです。』