中国碧桂園が決算発表を延期 株式売買停止へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM25BA40V20C24A3000000/
『2024年3月28日 23:00
【香港=伊原健作】経営再建中の中国不動産大手、碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)は28日、2023年12月期決算を期限までに開示できないと発表した。香港取引所の規定に基づき株式売買が停止される。
決算開示は28日が実質的な期限となっていた。碧桂園は同日、経営環境が複雑になっているため「財務情報の収集により多くの時間がかかる」と声明を出した。
同社の株式は4月2日から売買停止とな…
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『決算開示は28日が実質的な期限となっていた。碧桂園は同日、経営環境が複雑になっているため「財務情報の収集により多くの時間がかかる」と声明を出した。
同社の株式は4月2日から売買停止となる。香港取引所の規定では、売買停止が18カ月続けば上場廃止になる可能性がある。』
『碧桂園は不動産市況の悪化や信用不安で住宅販売が落ち込んだ。不動産市場調査を手掛ける克而瑞研究センターによると、販売契約額は22年に首位だったが、23年は1744億元(3兆6500億円)と半減し、6位に転落した。
同社は23年に資金繰りの問題が表面化し、同10月には米ドル債の利払い不履行に伴い国際金融団体が債務不履行(デフォルト)と認定した。24年2月には債権者の建滔集団(キングボード・ホールディングス)の傘下企業が香港高等法院(高裁)に法的整理を申し立てた。
3月12日に期限を迎えた人民元債の9600万元の利払いができず、30日間の支払い猶予期間に入っている。』
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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分析・考察 不動産市況が急に悪くなり、デベロッパーは過剰債務を抱えており、資金繰りがうまくいかなくて、淘汰される運命である。
当初、碧桂園は恒大集団と違って、地味な経営を続けているから大丈夫といわれていた。
しかし、不動産デベロッパーは地味な経営を行うはずがない。
マレーシアで開発した巨大なマンション群がゴーストタウンになっている。やはり実力に相応しい経営ができなくて、規模の経済性を過信してしまったようだった
2024年3月29日 7:41 』