ガザで飢饉 国際司法裁、イスラエルに至急対応を命令

ガザで飢饉 国際司法裁、イスラエルに至急対応を命令
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR28EBX0Y4A320C2000000/

『2024年3月29日 6:12

【ブリュッセル=辻隆史】オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は28日、イスラエルに対し、軍事侵攻を進めるパレスチナ自治区ガザで飢饉(ききん)が起きているとして早急に必要な措置を講じるよう命じた。

1月にはジェノサイド(民族大虐殺)を防ぐ対応を求めていた。人道状況の悪化を懸念して追加の措置に踏み切った。

イスラエルのガザ侵攻を巡っては、南アフリカが2023年12月に特定集団の破壊を意図したジェ…

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『イスラエルのガザ侵攻を巡っては、南アフリカが2023年12月に特定集団の破壊を意図したジェノサイドにあたるとして軍事作戦の停止を求めてICJに訴えた。ジェノサイドの有無に関する判決には時間がかかる見通しだが、ICJは1月に暫定措置としてイスラエルに対応を命じた。』

『ICJは28日の発表で、ガザですでに「飢饉が発生している」と警鐘を鳴らした。ジェノサイドに至る事態を避けるため、イスラエルに対し「必要かつ効果的な措置」を講じるよう全会一致で命令した。国連と協力し、速やかに食料などの物資をガザの住民に届けることが必要だと強調した。』

『イスラエルは23年10月のイスラム組織ハマスによる奇襲に、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のスタッフが関与したと主張している。イスラエルはUNRWAの解体を求めるが、国連は同組織なしでは住民に人道物資を届けることはできないと訴える。』

『国連児童基金(ユニセフ)パレスチナ事務所は、栄養不良や脱水で多くの子どもが亡くなる「人道的な大惨事」の寸前だと表明している。ICJの追加命令を受けて、国際社会からイスラエルに適切な対応をとるよう圧力がさらに強まる可能性がある。』

『ICJは国連の主要な司法機関で、15人の裁判官で構成される。国際法に従って、国家から付託された国家間の紛争を解決する役割を担う。国連憲章第94条は、加盟国はICJの裁判結果に従うことを定める。』