「中国投資は未来への投資」 全人代トップが呼び掛け

「中国投資は未来への投資」 全人代トップが呼び掛け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2529R0V20C24A3000000/

『2024年3月28日 15:14 (2024年3月28日 20:37更新)

【博鰲(ボーアオ、中国海南省)=土居倫之】中国の趙楽際(ジャオ・ルォージー)全国人民代表大会(全人代)常務委員長は28日、「中国への投資は未来への投資」だとして中国への投資を呼びかけた。

アジアを中心に政財界の要人が集まる博鰲アジアフォーラムで講演した。「デカップリング(分断)に反対」として米欧を中心に広がる「脱中国」をけん制した。

趙氏は中国経済について「引き続き回復しており、長期で良い方向に…

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『趙氏は中国経済について「引き続き回復しており、長期で良い方向に向かっている」と今後の見通しに自信を示した。全人代で公表した2024年に5%前後とする成長率目標に言及し、「世界の主要国の中でトップクラスを保っている」と高成長をアピールした。

趙氏は「今後5年で中国の貿易は計32兆ドル(約4800兆円)を超え、中国の14億人の巨大な市場の力が発揮される」としたうえで、「中国への投資は未来への投資だ。各国は発展に向けた中国の高速鉄道に乗ってほしい」と積極投資を訴えた。

また「中国にはハイテク企業が40万社ある」とし、科学技術の革新(イノベーション)促進で「各国との協力関係を深めたい」と呼びかけた。』

『成長率の低下や国家安全への政策偏重などを理由に外資企業の中国離れが起きている。中国国家外貨管理局によると23年の対中投資は330億ドルの流入超過となり、30年ぶりの低水準だった。

中国依存を減らす「チャイナプラスワン」の動きで、新規投資が細っている。中国からの縮小や撤退も珍しくなってきた。

趙氏は米欧を中心に対中輸出規制などが強まっていることを念頭に「貿易の保護主義とデカップリングに反対する」と主張した。米国など個別の国の名指しはしなかった。』

『鰲アジアフォーラムは02年に始まった大型国際会議。趙氏は7人いる政治局常務委員の一人で、党内序列は総書記、首相に続く3位となっている。昨年講演した李強(リー・チャン)首相は出席を見送り、今年は趙氏が出席した。』

『外国要人では、潘基文(バン・キムン)前国連事務総長、カザフスタンのトカエフ大統領のほか、台湾と断交し、中国と国交を結んだばかりの太平洋島しょ国のナウルのアデアン大統領、カリブ海の島国ドミニカのスケリット首相などが演説した。』

『一方、昨年出席したスペインのサンチェス首相やシンガポールのリー・シェンロン首相、マレーシアのアンワル首相らは出席を見送った。』

『習近平(シー・ジンピン)国家主席は27日、訪中している米経済界の関係者らと北京の人民大会堂で会談した。中国経済のテコ入れに向け、米企業による対中投資の拡大や中国の広域経済圏構想「一帯一路」への参加を呼びかけた。外資の中国離れに懸念を強めている。』