日本とバングラデシュ、EPA交渉開始決定 官房長官発表

日本とバングラデシュ、EPA交渉開始決定 官房長官発表
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA128200S4A310C2000000/

『2024年3月12日 20:18

林芳正官房長官は12日の記者会見で、日本とバングラデシュ両政府が経済連携協定(EPA)の交渉開始を決定したと発表した。「日本企業からは、バングラデシュ側が高関税を維持している物品の関税削減・撤廃やルール整備の観点から強い要望がある」と述べた。

バングラは「後発発展途上国(LDC)」で、経済発展を支える観点から先進国に輸出する際にほとんどの品目で関税がかかっていない。2026年に対象国から外れる予定で、繊維製品などで関税がかかるケースがあり、EPAで関税引き上げの影響を抑える。

経済成長に伴うインフラ需要の高まりにあわせ、日本からバングラへの鉄鋼や自動車の輸出を拡大する狙いもある。関税以外のルール面では、税関手続きの簡素化などを探る。両政府は早期に第一回の交渉会合を開くことを目指す。

林氏はバングラについて戦略的要衝に位置し「経済関係の強化は自由で開かれたインド太平洋の推進にも寄与する」と語った。』