4隻目の空母建造明言、中国海軍高官「技術に障害なし」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA078TK0X00C24A3000000/
『【北京=時事】中国軍が4隻目となる空母を建造していることを明らかにした。開会中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で軍の代表を務める袁華智・海軍政治委員が7日までに、香港メディアの取材に対し、建造中だと認めた。中国軍高官が4隻目の建造を明言したのは初めて。
袁氏は、中国の空母技術には「何のボトルネック(障害)もない」と強調。動力に原子力が採用されるかどうかは「間もなく発表があるだろう」と述べるにとどめた。空母建造は「国家主権と領土の一体性を守る」のが目的で、「米国と競ったり戦ったりするためではない」とも主張した。
海軍力の増強を急ぐ習近平政権は空母の建造を重視し、実戦配備済みの「遼寧」「山東」に続き、3隻目の「福建」が試験航海の準備を行っている。3隻の動力はいずれも通常型だが、4隻目が原子力空母であれば、航続距離が大幅に伸び長期の作戦が可能になる。一方で、中国は原子炉技術を確立できていないとも指摘される。
台湾海峡や東・南シナ海で緊張が高まる中、習政権は前年比7.2%増とする今年の国防予算を全人代で提示。厳しい経済状況でも軍拡を進める姿勢を鮮明にしている。』