ニセコ「みんな山へ稼ぎに」 介護施設、人手足りず閉鎖

ニセコ「みんな山へ稼ぎに」 介護施設、人手足りず閉鎖
惑う 観光大国ニッポン(4)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF300BP0Q4A130C2000000/

『外国人観光客でにぎわうニセコ(1月31日、北海道倶知安町)

「時給1500円でも人が来ない。みんな山に行ってしまう」。雄大な景観と良質なパウダースノーで世界のスキーヤーに愛される北海道西部のニセコ連峰。高級ホテルとブランドショップに外国人観光客がにぎわう華やかな山だ。そこから車で10分ほど下った街で今冬、訪問介護事業所が閉鎖に追い込まれた。

「私らが介護を必要とする頃には、街から出ないといけないのかな」。北海道有数の豪雪地域、倶知安町でタクシーを運転する

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『年間100万人超の観光客が訪れる倶知安町。宿泊施設のベッド数は1万6000と人口とほぼ同じだ。冬には国内外から働き手も来るが人手不足は深刻。昨冬の接客関連の有効求人倍率は9倍超、「山」では時給2000円の清掃員募集もある。』

『大時給1500円で求人を出すが、ここ数年は採用ゼロ。地価高騰で家賃が上がる一方、介護報酬を前提とした介護業界は賃上げに限界がある。「雪深い地域での訪問介護は大変だ。時給2000円ならそっちが選ばれる」と斉藤は言う。』

『多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

山崎大作のアバター
山崎大作
日経BP 日経メディカル 編集長
コメントメニュー

別の視点 ニセコは極端な例ですが、医療・介護を取り巻く環境は基本的に同じです。

診療報酬、介護報酬を上げなければ職員の給与は上がらず、別の業界に人は流れていきます。

2年、3年に1度しか改定がない診療報酬、介護報酬についてインフレ下でどのように対応すべきかは、今後考えていく必要があると思います。

2024年3月7日 2:32』