今日から、中国は全人代。異例づくしの開催。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/33646022.html
『 今日から、中国では全国人民代表大会が開催されます。1党独裁の中国における国会の役割を果たしています。とはいえ、ここでは、形式的に投票で議案を可決する形を取るだけで、既に結果というのは、事前に決まっています。とは言え、一応、投票による可決という形を取るので、過去には多くの棄権を出して、物議を醸した事もあります。例えば、三峡ダムの建設は、江沢民が強烈に推進した水利事業ですが、賛成多数で可決したものの、棄権も相当数に上り、反対票も出ました。ダムを建設する事で、色々な環境が変わり、後に問題が発生する事は、建設前から把握されていて、立ち退かされた水没した地域の住民は、今も保証問題が解決していません。予算で組まれた保証金が、なぜか目減りしていて、まともな額が支払われていないからです。いわゆる官僚による中抜きです。
で、可決されるのが予定調和で決まっている議案を用意するのが、全国中央委員会全体会議というものです。これは、テーマによって、1中全会~7中全会まで7種類が存在し、開催間隔もバラバラです。
1中全会・・・党人事
2中全会・・・閣僚などの国家機密人事
3中全会・・・経済政策・政策方針
4中全会・・・政策の具体化
5中全会・・・5カ年計画の方針
6中全会・・・次の党大会以降の方針や人事(5年に一回)
7中全会・・・党大会準備
全人代で、経済政策・政策方針の決定は、重要な議案なので、開催前に決めておく必要があります。しかし、今年は、まだ3中全会が開催されておりません。開催が予定されていたのですが、無理やり外遊日程を入れて開催されませんでした。つまり、有効な経済対策を決定する事ができず、外交による打開を目指して、敢えて開催しなかったという説が出ています。まず、既に色々と対策をして、全て有効な結果を出していない事。下手に方針が決まると、それに縛られるので、曖昧にしておきたい。決めた方針によっては、外資の流出が加速する可能性が高い。つまり、うっかり方針を出すと、経済が悪化する可能性がある上、問題が山積していて有効な解決策が無いので、方針も出せないという事です。なので、会議よりベトナムやアメリカを訪問して、何かしらの打開策を見つけようとしたのですが、何しろ戦狼外交という態度は変わっていないので、良い話ができるはずもなく、空振りと観られています。
なので、何を全人代で議決するのか、現時点では、まったく未知数です。非常に曖昧な表現の方針というより宣言みたいな議決がなされて、実際に何をするのか会議が終わっても不明という事もありえます。また、今年から首相による閉幕後の首相会見を行わないという方針も出されました。つまり、首相が決定事項の説明をしないという事です。もともと、経済政策は首相の管轄だったので、これは必ず行う事だったのですが、今は実質的な権限は習近平氏に集中しており、李強首相は傀儡に過ぎないので、何も言わせない事にしたと思われます。前回、亡くなられた李克強元首相が、この首相会見で、「中国では6億人の平均月収が1000人民元程度だ」と、貧困撲滅を誇った習近平氏と相反する話をして、かなり注目されました。首相が何か言うと、それが肯定的な事でも、否定的な事でも、中国共産党の腹を探られる材料になるので、一切出さないという事ですね。そもそも、既に首相が経済に責任を取れる権限を持っていないので、何を言っても説得力がありません。
逆に言うと、状況で何をしてくるのか判らないので、危険を感じた外資の撤退は、今後も加速する可能性があります。というのは、故意なのか「スパイ防止法」などの、いつ自分が嫌疑をかけられて逮捕されるか判らないような政治体制が、外国人が逃げる原因なのは明白なのに、それは放置しておいて、何をやっているかと言うと、1年間で外国人観光客が使える金額を、1万ドルから5万ドルにするみたいな事や、電子決済の利用を促したりみたいな利便性を計れば良いだろう的な政策を打ち出しています。国家が、人を管理するのは当然の権利と考えているので、そこは考慮しないのですね。この前も、オーストラリア人の作家が執行猶予付きの死刑判決を受けましたが、何の嫌疑で、そういう扱いを受けるか不明なので、中国にいたく無いのが普通の感覚です。ちなみに、日本人も、嫌疑不明のまま逮捕されて、収監されている人はいます。』