米地銀NYCBがCEO交代 経営懸念、時間外で株価急落

米地銀NYCBがCEO交代 経営懸念、時間外で株価急落
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN010EJ0R00C24A3000000/

『【ニューヨーク=斉藤雄太】経営不安が続く米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は29日、アレッサンドロ・ディネロ会長が同日付で社長兼最高経営責任者(CEO)を兼務する人事を発表した。前社長兼CEOのトーマス・カンジェミ氏は退任後も取締役会メンバーには残るという。

同社は米証券取引委員会(SEC)への提出資料で、社内のローン審査に関する「内部統制の重大な弱さを特定した」とも開示した。具体的な内容や改善計画は後日開示する見通しだ。一連の発表を受け、NYCBの株価は時間外取引で29日終値から2割ほど下落する場面があった。

NYCBは1月末発表の2023年10〜12月期決算で最終赤字と大幅減配を発表した。商業用不動産向け融資の不良債権処理費用が膨らんだのが主因だ。株価は決算前から6割下げ、経営不安が強まっている。』