米国の失業保険、申請21.5万件 労働市場の過熱感続く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29DZH0Z20C24A2000000/
『【ワシントン=赤木俊介】米労働省が29日発表した失業保険統計によると、米企業の解雇動向を映す2月18〜24日の週間の新規失業保険申請件数は21万5000件だった。前週の改定値から1万3000件増加した。ダウ・ジョーンズ集計の市場予測(21万件)を上回ったものの、なお低水準だ。
週ごとの変動が少ない4週間移動平均は前週の改定値から3000件減少し、21万2500件となった。
2月11〜17日の週間の総受給者数は190万5000人だった。前の週から4万5000人増えた。
米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は27日、講演で「労働市場がバランスを取り戻している兆候があるが、直近の雇用統計は強く、労働市場がなお逼迫していることを示している」と指摘した。
米テック業界やメディア業界では人員削減の発表が相次ぐ。米パンテオン・マクロエコノミクスのシニア米国エコノミスト、オリバー・アレン氏は「新規申請は今後さらに増える」と予想する。』