指数だけをテクニカルに上げる中国株

指数だけをテクニカルに上げる中国株
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/33580308.html

『20242月25

指数だけをテクニカルに上げる中国株

中国の上海取引所の総合指数が一週間ほど上昇していますが、これ、人為的に作られたものです。習近平氏が直接、金融部門に口を出すようになったので、インチキでも何でも、株価を上げる必要が出てきたのですね。株価低迷を理由に、この前、金融当局のトップを解任してもいます。人事で起きている事の責任を取らされるのですから、「実質的に意味が無くても、表面的な結果が出れば、どんなインチキでもしよう」という事になります。春節を機会に政治的な理由で「好況」を演出したい政府の思惑で、市場操作をした結果ですので、実質的な意味はありません。しかし、政府広報の情報しか知らない個人投資家の中には、これに釣られて投資をする人が増えるかも知れません。何しろ、つい5年くらい前まで、露天商が暇な時にPADで株価チャートを見ていたくらいで、個人投資家も1億人近くいると言われています。殆どが「儲かる」という単語に釣られて参加したド素人なので、政府の大本営発表に釣られる人は、一定数いると思われます。

その仕組みですが。次の事をしています。

・空売りの禁止
・クオンツファンドの取引禁止
・機関投資家による売りの禁止
・国家隊による自国株の購入強制

もう、まともな市場とは言えません。売りに制限をかけるのですから、指数は上がります。しかも、上場していない大多数の企業に対してではなく、指数に影響を与える少数の企業に集中して買いを入れれば、経済の実情に関係無く指数だけを上げる事ができます。トレードに使用するアプリから、「売り」ボタンを消した証券会社もいたようです。

当然ながら、経済の実態とは、何の関係も無い指数の動きになりますので、まったく張り子の虎です。中国の思想的な考え方として、森羅万象を全て思想の力で操る事ができるという暗黙の了解があります。なので、経済も共産党の力で、何とでもできるはずだと「信じる」という思想が、こういう馬鹿げた行動の原因になっています。もう、「そういう人たちなのだ」と考えるしか、理解する事が不可能です。理の世界ではなく、情の世界で経済に対すると、こういう動きになります。中国共産党の考え方は、何でも闘争になります。自然とも、経済とも、人がコントロールできないものも、「闘争」で勝利する事を目指します。なので、砂漠の僻地も耕作しようとしますし、山にも無理やり段々畑を作るし、それが、何の役にも立たないと知っていても止められないのです。「闘争」というのは、姿勢の問題なので、負けるわけにはいかない。闘う事に意義があるみたいな精神論の世界です。

中国がガンガン突っ込んでいる金(刷るだけ)が限界に達した時、つっかえ棒が外れたように暴落するはずです。当然、金融当局は、これが意味が無い施策である事は知っていますが、とにかく「お化粧」をしないと、首にされるので、イエスマンになるしかないのです。逆に言うと、経験豊富で「常識」のある官僚が、役職から外されるので、ますます経済の空洞化が進むと思われます。』