中国 中央銀行 住宅ローンなど長期貸し出し目安金利 引き下げ

中国 中央銀行 住宅ローンなど長期貸し出し目安金利 引き下げ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240220/k10014364531000.html

『2024年2月20日 11時59分

中国の中央銀行は、事実上の政策金利のうち、住宅ローンなどの長期の貸し出しの目安となる金利を引き下げると発表しました。
不動産市場の低迷の長期化で、景気の先行きに不透明感が広がる中、追加の金融緩和で住宅の購入などを促し、景気を下支えするねらいがあるとみられます。

中国の中央銀行、中国人民銀行は20日、事実上の政策金利とされる「LPR」という金利のうち、住宅ローンなどの長期の貸し出しの目安となる5年ものの金利をこれまでより0.25%引き下げて3.95%にすると発表しました。

5年ものの金利の引き下げは去年6月以来、8か月ぶりとなります。

中国では、不動産市場の低迷の長期化で、景気の先行きに不透明感が広がっていて、内需の停滞が続く中、消費者物価指数が4か月連続でマイナスとなるなどデフレへの懸念も強まっています。

中国人民銀行は、2月5日に金融機関から強制的に預かる資金の比率、「預金準備率」を引き下げましたが、さらなる金融緩和に踏み切ることで住宅の購入やインフラ投資などを促し、景気を下支えするねらいがあるとみられます。

一方、金融機関が企業などに融資を行う際の目安となる1年ものの金利は3.45%のまま据え置きました。 』