ラファ地上戦「始めるべきでない」、米が安保理決議案
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM200NH0Q4A220C2000000/
『【ニューヨーク=時事】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの本格侵攻の準備を進めていることを踏まえ、米政府が「現状では大規模な地上侵攻を始めるべきではない」と明記した国連安保理決議案を配布したことが分かった。ロイター通信が19日、報じた。
安保理は早ければ20日にも、アラブ諸国を代表して非常任理事国のアルジェリアが作成した「即時の人道的停戦」を求める決議案を採決に付す。米国は、人質の解放交渉に「逆行する」としてアルジェリア案に拒否権を行使する構えで、対案となる独自の決議案を配布した。ただ、米国案の採決日は不明だ。
米国案はラファ侵攻に関し「市民に一層の危害を及ぼし、近隣諸国への強制移住を引き起こしかねない」と強調した。
米国はカタール、エジプトと共に、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止と人質解放を目指した交渉を仲介。今回の決議案は、戦闘継続にこだわるイスラエルへのバイデン米大統領の不満を反映したものとみられる。』