神田財務官、円安進行「かなり急速」「投機的動きも」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA140O70U4A210C2000000/
『財務省の神田真人財務官は14日朝、前日の外国為替市場で1ドル=150円台まで円安が進行したことについて「最近の為替の動きはかなり急速だ。災害対応と一緒で24時間365日対応できるよう準備している」と語った。円買い介入について問われ「必要があれば適切に対応する」と述べた。
財務省内で記者団の取材に答えた。
「年初来わずか1カ月強の間に約10円も円安になった。急激な変動は経済にとって良くない。高い緊張感をもって市場を注視する。明らかに投機的な動きもあり、いかがなものかと思う」との認識を示した。
150円を下回ったことが判断基準かと問われ、「否定する。特定の水準を考えて行動していない。どれぐらい大きくはやく変動しているのかや、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)との乖離(かいり)やその原因などを総合的に勘案する」と話した。
13日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退した。
円売り・ドル買いが広がり、13日のニューヨーク外国為替市場は前日比1円40銭の円安・ドル高の1ドル=150円70〜80銭で取引を終えた。一時は150円88銭と昨年11月中旬以来の安値となった。
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