ドイツの銀行株下落 米商業用不動産向け融資の損失懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07ERJ0X00C24A2000000/
『【ロンドン=大西康平】7日の欧州株式市場でドイツの銀行株の下落が広がった。商業用不動産向け融資が専門の独中堅ファンドブリーフバンクが貸倒引当金の増加を発表した。米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の大型損失の動揺が収まらない中、ドイツの銀行のさらなる関連損失の発生に市場の不安が広がっている。
ファンドブリーフバンクは7日、不動産市場の持続的な低迷を考慮したとして、2023年通期の貸倒引当金を2億1500万ユーロ(約340億円)程度まで引き上げたと発表した。同行の株価は3日続落して計15%下がった。
23年の税引き前利益は9000万ユーロの黒字の見通しと過去に公表した予想に沿っており、23年末の普通株などの中核的自己資本(CET1)比率は14%を上回って要求水準を満たすと強調した。
7日には独金融大手のドイツ銀行も6%安と、ドイツの代表的な株価指数のDAX指数の1%安を下回った。ドイツ銀行は1日に23年10〜12月期の米商業用不動産関連の引当金が1億2300万ユーロと前の四半期比で1.9倍に膨らんだと発表していた。独金融大手のコメルツ銀行も3%安となった。
米ブルームバーグ通信によると、米商業用不動産向けの融資額はファンドブリーフ銀が49億ユーロ、ドイツ銀行が170億ユーロで、それぞれ総資産の10%と1%程度となる。業績の下押し圧力となるものの、ソルベンシー(支払い能力)の危機とはならないとの見方がある。』