証券取引所の時価総額で、逆転が起きた2023年

証券取引所の時価総額で、逆転が起きた2023年
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/33426968.html

『好調なニューヨークダウで、少なくてもトップ企業の株価は良いニューヨーク証券取引所ですが、他の2大取引所は、大きな順位の交代が起きました。まず、ヨーロッパ不動の金融街として機能してきたロンドン取引市場が、昨年の11月にパリ取引市場に株式の時価総額で負けました。僅かな差ですが、金融の中心は、ロンドンからパリへ移りつつあります。原因は、EU離脱です。EUから外れた事で、資本の自由化から外れて、手続きが煩雑になった為、資本がパリ取引市場へ人材も金融業者も流れています。実際、しばらく前にロンドン金融街のシティーが手狭になり、カナリーワーフという場所(元商業埠頭跡地)に、新しい金融街を作ったのですが、現在、まったく借り手が足りなくて、ヤバイ事になっています。

金融業者のオフイスで埋まる予定だったのですが、ロンドン証券取引所の地位が下がったので、皆、ロンドン・オフィスを閉じて、ヨーロッパに戻ってしまったのですね。カナリーワーフどころか、シティーの中心部でも空きオフィスが目立ち始めていて、主役の交代が見えてきています。と同時に金融マンの解雇も、ガンガン行われています。仕方無いので、カナリーワーフは当初の目的を変えて、多目的ビルとして、研究施設や教育関連向けに貸し出しを始めています。ロシアの経済が好調だった頃、一時期はニューヨーク証券市場を抜いて、世界一の取引額を誇った取引市場の面影は、今では無いですね。

東アジアでは、上海取引市場を抜いて東京証券取引所が首位に返り咲きました。約3年半ぶりの復活ですね。ちなみに、香港のハンセン指数は、台湾に抜かれています。上海と香港は、中国政府の不透明な金融政策から、売りが殺到していて、毎月平均500億ドルが資本流出しています。政府ファンドが41兆円規模の市場介入をして、一時期、反転したのですが、1ヶ月持たず更に売り込まれています。まさに、穴の空いたバケツに水を注ぎ込んでいるようなもので、何ら対策を打ち出さずに買い支えても、一国で市場を買い支えるのは無理です。

これは、やはり、世界のセオリーが変わってしまったと言えると思います。今のイギリスを示すのは、19世紀から敷設して、今は毎週のようにどこかで破裂する水道管や、全国で60万箇所を超える穴の空いた舗装道路。つまり、インフラが老朽化して、それを直す資金も準備できない老いた国家です。ちなみに、ロンドンの水道管は、計画的にメンテナンスする予算が無いので、破裂したら応急処置をするという事の繰り返しで、いつもどこかが破裂しているイメージです。イギリスでは、高速道路でも穴が空いている事があるので、不用意に走るとタイヤがバーストして事故る可能性があります。ましてや、一般の舗装道路は、穴だらけです。これも、修理する予算が無いので、基本放置です。

面白い事に、これはロシアでも同じなんですよね。ロシアの場合は、スチームを配管で送って暖房しているのですが、これが断裂した後、補修する予算が無くて、亀裂に木を差し込んで塞ぐという事をやっています。既に何回も補修を繰り返して、ハリネズミのように木栓が飛び出たスチーム配管が見られます。要は、植民地時代に栄えた大都市のインフラが老朽化で、本格的に壊れ始めていて、都市の機能に影響が出始めています。

都市に寿命があるならば、まとめて同時代の都市が老いて死に向かっている気がします。』