習近平体制支える2寵臣の微妙な均衡 秘された政治劇

習近平体制支える2寵臣の微妙な均衡 秘された政治劇
編集委員 中沢克二
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE200WZ0Q4A120C2000000/

『中国共産党内で過去に例をみない強い権限を持つ総書記(国家主席)の習近平(シー・ジンピン、70)。彼を支える代表的な寵臣(ちょうしん)は、今やふたりだけだ。

企業の経営陣に例えるなら、「執行役員」級にみえる習近平以外の最高指導部メンバーらだが、それでも両人が今後、どんなパフォーマンスを見せるかは、習近平政治の将来を大きく左右する。

ふたりは、共産党政治局常務委員で序列5位の蔡奇(ツァイ・チー、68…

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『ふたりは、共産党政治局常務委員で序列5位の蔡奇(ツァイ・チー、68)と、同序列2位で首相の李強(リー・チャン、64)だ。なぜ、蔡奇を先に紹介するのか。両人の力関係の実質的な逆転がわかる政治的な出来事が昨夏以降、みられたからである。』

『問題はここから始まる。李強は何もできなかった。国務院=政府のトップではあるが、権限は限られる。公安・警察、国家安全省、武装警察から軍につながる国家安全系統の全体を仕切る実質的な権限を持っていない。まさに習政権になってからの特徴だ。

企業のガバナンスに例えるなら、李強は共産党ナンバー2なのに、副社長でも専務取締役、常務取締役、ひらの取締役でさえない。「執行役員」級のトップと評されるゆえんである。』