中国新疆ウイグル地震で1万人避難 3人死亡、住宅倒壊

中国新疆ウイグル地震で1万人避難 3人死亡、住宅倒壊
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB23CPU0T20C24A1000000/

『【アクス=共同】中国新疆ウイグル自治区アクス地区ウシュトゥルファン県で23日午前2時9分(日本時間同3時9分)ごろ、マグニチュード(M)7.1の地震が起き、3人が死亡、5人が負傷した。約1万2000人の住民が避難した。震源の深さは22キロ。国営中央テレビが伝えた。高山地帯の広範囲が強い揺れに襲われ、多数の住宅が倒壊しており、中国当局は被害の全容把握を急いでいる。アクス地区と国境を接するキルギスなど周辺国でも揺れを観測した。

アクス地区と隣接するクズルス・キルギス自治州では、崩れた住宅に閉じ込められた子どもが救出され、病院に運ばれたという。

アクス地区から数百キロ離れた自治区カシュガルやホータンでも強い揺れが報告された。現地では余震とみられるM5級の揺れが続いた。キルギスやカザフスタン、ウズベキスタン、アゼルバイジャンの中央アジア一帯が揺れ、住民が避難したり、学校が休校になったりして影響が出た。

ウシュトゥルファン県は海抜3000メートルにあり、気温は氷点下10度前後の厳しい冷え込み。約1分間揺れが続き、停電が発生した。住民らは体育館などに避難した。新華社は同県で天井から照明が落ちたとする住民の話を伝えた。

アクス地区の男性住民(35)は「寝ていたところ地震の揺れで飛び起きた。自宅に被害はなかったが、怖かった」と話した。

国営中央テレビは、区都ウルムチからアクス地区に救助隊が急行する映像を伝えた。救助隊は捜索活動や避難所の設置を行っている。

中国では昨年12月18日に甘粛省でM6.2の地震が起き、150人余りが死亡した。

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