東北・上越・北陸新幹線 一部区間運転見合わせ 停電の影響
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240123/k10014330851000.html




『2024年1月23日 14時57分
東北新幹線と北陸新幹線、それに上越新幹線は架線のトラブルの影響で、23日午前10時ごろから運転を見合わせています。JR東日本によりますと、今もほとんどの区間で見合わせは続いていて、運転の再開までには相当な時間がかかる見通しだということです。
JR東日本によりますと、23日午前9時58分ごろ、東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線で停電が発生し、係員が確認したところ上野駅と大宮駅の間の上りで架線が垂れ下がっているのが確認されました。
さいたま市中央区の新幹線の線路を写した写真では、架線の一部がレールの近くまで垂れ下がっているのが確認できます。
この影響で
▽東北新幹線の東京駅と仙台駅の間
▽北陸新幹線の東京駅と長野駅の間
▽上越新幹線の東京駅と越後湯沢駅の間の
それぞれ上下線で運転を見合わせています。
JR東日本などによりますと、当初、駅と駅の間に上りで1本、下りで3本の合わせて4本が停車し、このうち
▽上りの北陸新幹線、「かがやき504号」の乗客は近くの駅まで歩いて移動してもらっているほか
▽下りの3本は、列車を上野駅まで移動させているということです。
JR東日本は、架線のトラブルがあった現場に作業員を派遣し、詳しい状況を調べていますが、確認と復旧の作業に時間がかかるため、運転の再開までには相当な時間がかかる見通しだとしています。
JR東日本 “さいたま市の全乗客359人 地上への誘導完了”
JR東日本によりますと、さいたま市で停車した新幹線には359人の乗客がいたということです。
午後1時40分時点ですべての乗客の地上への誘導が終わったということです。
けが人や体調不良を訴える人はいなかったということです。
停車した新幹線の乗客「ガツンという音して止まった」
乗客の70代の男性は「午前10時すぎ大宮駅を過ぎてまもないころにいきなりガツンという音が新幹線からして、止まりました。しばらくすると車内の電気が消えトイレが使えなくなりました。車内アナウンスはあって乗客の皆さんも冷静でした。仕事はすべてキャンセルです」と話していました。
停車した新幹線から降りた男性「降りて一安心」
さいたま市で停車していた新幹線から降りた33歳の会社員の男性は、「仕事で金沢から東京に行く途中でした。パソコンを操作していた午前10時ぐらいにガタンとなり新幹線が止まりました。車内が少し暑くなりましたが乗客は特に慌てることもなくみなさん落ち着いていました。このあとすぐに次の仕事に行くつもりです。降りることができてひと安心しています」と話していました。
臨時の快速列車 運転始める JR東日本
JR東日本によりますと、東北新幹線が運転を見合わせている影響で、
▽午前10時45分、品川発、いわき行きの常磐線特急、ひたち9号についていわきから先を臨時の快速列車として仙台まで運転したほか
▽いわき発、品川行きのひたち22号についても、午後1時25分仙台発に変更し、仙台、いわき間は臨時快速列車として運転するということです。
大宮駅で停車中 はやぶさ13号では
東京駅から北海道の新函館北斗駅に向かう、はやぶさ13号は、午前10時前、埼玉県の大宮駅に到着した直後に車内の照明が消えました。
車内の照明は、5分から10分程度で再びついたものの、午前11時現在、運転再開には至っていません。
大宮駅のホームでは、駅員が架線にトラブルがあって運転再開の見通しがたっていないことを説明するアナウンスをしていました。
また、運転再開の見通しを、直接、尋ねる乗客の姿もありました。
車内に混乱は起きていません。
はやぶさ13号は、当初、大宮駅を午前9時59分に出発する予定でした。
JR東京駅 新幹線ホームでは
JR東京駅の新幹線の22番線ホームでは、午前10時40分ごろ、運転再開を待つ会社員や旅行客などで混雑していて、スマートフォンで調べ物をしたり、会社などに連絡を取ったりしている様子がみられました。
ホームでは、運転再開の見込みは立っておらず、高崎駅や宇都宮駅に向かう人は上野東京ラインを利用するよう、繰り返しアナウンスされていました。
仙台駅の乗客からも困惑の声
JR仙台駅では、新幹線を利用しようとしていた人から困惑した声が聞かれました。
東北新幹線が、午前10時ごろから東京駅と仙台駅の間で運転を見合わせたことを受けてJR仙台駅の新幹線の改札口では電光掲示板やアナウンスで運転の見合わせや遅れを伝えていました。
また、駅の係員が乗客に対して運転再開の見込みがたっていないことなど状況を説明していました。
新幹線を利用しようとしていた人たちは、スマートフォンで電話をしたり、メッセージを送ったりしてスケジュールの調整などをしていました。
仕事で東京に向かおうとしていた40代の男性は、「午後1時までに東京に着きたかったですが困りました。いつ新幹線が動くかも分からないしスケジュールを再調整しないといけません」と話していました。
また、旅行のため家族で東京に向かおうとしていた35歳の母親は、「11時半過ぎの新幹線で家族旅行でテーマパークに行こうとしていました。早く新幹線が来るといいですがどうしていいか分かりませんね」と子どもを抱きながら困った様子で話していました。
新潟駅 払い戻しの列
JR新潟駅では新幹線の改札の前に運転見合わせを知らせるホワイトボードが置かれていたほか、係員が乗客からの問い合わせに対応していました。
窓口には購入した切符の払い戻しなどをしようと、15人ほどの列ができていました。
新幹線ホームの改札前では大きな荷物を持った人たちが列を作り、電光掲示板を見つめるなどしていました。
東京から新潟に帰省していたという男性は「新潟でおいしいものを食べ、東京に戻って仕事しようと持ったらこんなことになってびっくりしました。早く帰りたいがしかたないと思います」と話していました。
また別の男性は「きのう仕事で東京から新潟に入って商談をし、きょう午前中に帰ろうと思っていました。雪が心配だったので早めの新幹線を予約しましたがこういう状況で帰れません。東京でも商談があったが、すでに先方に連絡してキャンセルしました。もう1泊するか考えています」と話していました。
国交省 “線路上に計4本の新幹線が停車と報告”
国土交通省によりますと、運転を見合わせている新幹線について、JR東日本から、駅と駅の間の線路上に上りで1本、下りで3本の合わせて4本が停車していると報告があったということです。
このうち
▽上りの北陸新幹線の「かがやき504号」の乗客は近くの駅まで移動してもらうほか
▽下りの3本については、列車を上野駅まで移動させる予定だということです。
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