日本にも進出してきたBNPL。第2のリボ払い=借金増産装置
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『 BNPL(Buy Now, Pay Later)というのは、「後払い」と言われる決済システムです。最初に言っておきますが、私は第二のリボ払いと考えています。つまり、「貧乏人に勘違いさせて、いかに借金漬けにして、金利を一生払い続けさせるか」というシステムです。リボ払いという銀行にだけ許されたローン契約は、合法的にサラ金並の金利で、借金をさせる巧妙なシステムで、アメリカで開発されました。借り入れする側に、「借金」という意識を持たせず、所得の限界一杯まで消費をさせて、一生金利を支払いを続けるように誘導する為の仕掛けと言って良いです。今、明確な意志を持って拒否しないと、標準の銀行口座契約の中にリボ払いに誘導するように仕掛けている銀行もあるので注意です。
なんで、こんな高金利の借金システムが銀行にだけ許されているかと言うと、景気浮揚の為に低金利政策としてゼロ金利を許容する代わりとして、銀行に与えられた利権です。銀行は「各規制をクリアーしている信用ある金融機関」という謎の理由で、サラ金並の高金利のローンが、サラ金規制法が出来た後でも、合法的に許されています。まぁ、言葉を飾らずに言うと、「利権を作って渡すから、銀行業界はゼロ金利政策を認めて」という事です。実際、サラ金規制法以降、下がっていた個人破産ですが、リボ払いが認可されてから、再び増加に転じています。
BNLPが、どういうシステムかと言えば、クレジットカードのように銀行の口座登録や、残金確認無しに、支払い方法を選ぶだけで、ツケで買い物ができるシステムです。後日、業務を代行しいる企業から、請求書が分割払いで届き、その支払が完了したら債務は終了です。この話を聞くと、どこで利益が発生するのか不思議ですが、それは「定価」を下げた安売りで製品の市場価値を下げたく無いけれど、売上実績は作りたいので、数を裁きたい需要のある企業が、定価で売る為に利用します。つまり、買った顧客の金利は、商品を売った企業が負担して、それが仲介した企業の利益になります。貯えを気にしないで、飛びつき買いができるので、買い物に対するハードルが下がり、結果として売り主も売上が上がるというシステムです。
そんな買い逃げできそうなシステムは危なくないかと当然な心配がありますが、与信調査は行います。といっても、過去にローンの支払いの滞りや、住所と連絡先が実在するかとか、そんな厳密なものではありません。そして、信用が築けるまで(何回か利用して、完済が確認できるまで)、利用できる限度額は、多くありません。利用と完済実績に応じて、上限額が決まるシステムになっているので、こちらが考える程に買い逃げというのは少ないらしいです。
実は、インフレが酷いのにアメリカの消費が衰えていないのは、このBNLPが浸透してきたからとも言われています。既に、武漢肺炎対策で盛大にばら撒いた支援金は、去年の10月辺りで受け取った国民は、使い切ってしまい、それでも衰えない消費の大部分は借金と言われています。実際、クレジットカードの3ヶ月以上の延滞金の発生率というのは、リーマンショック時を上回っていて、全体の借金額も史上最高の金額になっています。そして、クレジットカードで足らず、表面化しない隠れ借金として、BNLPでの消費が大きく膨らんでいます。
クレジットカードのように履歴の残る借金とは違い、BNLPによるローンは、その場限りの記録で終わり、管理が緩いので表面化しません。それが、借金という感覚が無く、購買意欲を高めるのですが、完済できなければ債務として残ります。実態がほとんど分からない理由の1つとして、フィラデルフィア連邦準備銀行は2022年、BNPLを取り扱う企業が信用機関に報告しないことが多いことを挙げました。利用障壁が低いのが売りのローンなので、実際管理はユルユルです。「買い逃げ」というリスクを承知で、大部分の完済される「後払い」をアテにして、利益を取っていく業態なのですが、何かの歯車が狂うと、債務爆弾化する可能性が高いです。完済されなければ、必ず、その分の負債が発生するわけで、巡り巡って、経済に悪影響を与える危険は否定できません。
くだけた言い方をすると、「借金でもBNLPは別腹」という事です。合算した借金として把握できないので、その人物の信用を評価する時も、実情を反映せずにランキングされる可能性が高くなります。隠れ借金と言われるのは、その為です。中国は国家統計で嘘を付きますが、アメリカの好況の裏に隠された借金経済というのも、なかなかエグいです。』