JAXA無人機が月面着陸 5カ国目、太陽電池は機能せず

JAXA無人機が月面着陸 5カ国目、太陽電池は機能せず
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1664F0W4A110C2000000/

『宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人探査機「SLIM(スリム)」が20日未明、月面着陸に成功した。日本として初めてで、世界では5カ国目だ。ただ、主要電源の太陽電池が機能しておらず、月面観測は当初見込んでいた数日から数時間程度に短くなる可能性がある。

スリムは20日午前0時に、月の高度15キロメートルの位置から降下を開始し、午前0時20分に月面に着陸した。到達時に地上との通信は確立されていたが、…

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竹内舞子
経済産業研究所 コンサルティングフェロー、CCSIアジア太平洋 CEO
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ひとこと解説 日本にとって素晴らしい快挙です!JAXAの今回のプロジェクトでは、従来成功した国よりも難しい技術を試しています。具体的には平面でなく斜面への着陸と、記事にあるようにより高い着陸精度での着陸を目指しました。特に斜面に倒れこむように着陸するという技術は日本独自の試みです。

これは、探査が必要な場所により正確に着陸させられるので、月探査機の運用に適した技術です。今回まず着陸が成功したことは非常に意義があります。
2024年1月20日 3:55 (2024年1月20日 8:39更新)
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小玉祥司
日本経済新聞社 編集委員
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ひとこと解説 太陽電池が発電していないのは残念ですが、ひとまず着陸成功おめでとうございます。
ピンポイント着陸の成否確認にはおよそ1カ月かかる見込みですが、中継を見る限りかなり精度よく着陸したようです。
着陸成功は世界で5番目ですが、米国が約50年、月に着陸した実績が無いことを考えると、宇宙飛行士を月に着陸させるアルテミス計画にとっても大きな貢献となると思われます。近年の月着陸の実績では、この10年余で3回着陸している中国が大きくリードしているだけに、有人着陸に向けて日米が連携して実績を積みあげていくことが大切でしょう。
2024年1月20日 3:47 』