台湾総統選、海外も速報 「中国が見たくなかった勝利」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM133TW0T10C24A1000000/
『海外メディアは、13日に投開票された台湾総統選の結果を速報した。与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳・副総統が当選確実となったことを受け、中台関係が一段と悪化することを不安視する内容が目立った。
仏紙レゼコーは、13日の電子版に「台湾で中国が見たくなかった勝利」と題した記事を掲載した。中国が頼氏を「トラブルメーカーで、平和への深刻な脅威と見なしている」と解説した。
仏紙ルモンドは、台湾総統選が「2…
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『仏紙ルモンドは、台湾総統選が「2024年の選挙の中でももっとも重要なものの一つ」だと指摘した。頼氏は今後、台湾軍の強化を進める方針だと説明し「中国は頼氏による外国への武器発注や発言を全て挑戦と見なすだろう」と分析した。
米CNNは「台湾の有権者は中国の警告を退け、与党に歴史的な総統選3連勝をもたらした」と報じた。中国は今後数日から数週間のうちに台湾への経済的・軍事的圧力をエスカレートさせる可能性がある、との見方も報道した。
米紙ニューヨーク・タイムズは「台湾の主権を強調する頼氏が中国との関係修復を支持する野党候補を破った」と伝えた。当面は中国による威圧が強まるおそれがあるとも指摘した。
勝利を確実にし、気勢を上げる民進党の頼清徳氏と蔡英文氏(13日、台北市)=淡嶋健人撮影
英公共放送BBCは中継ページを立ち上げ、投票所の様子や各候補の支持者の声を伝えた。競合候補が敗北宣言すると「中国がトラブルメーカーとみなす頼氏が次期総統に決まった」と速報。「懸念されているのは頼氏が(現総統の)蔡英文(ツァイ・インウェン)氏以上に中国との関係を悪化させるのではないかということだ」などと解説した。
ドイツメディアもトップ級で報じた。独公共放送ARDは頼氏が当選確実になり「中国は気に入らないだろう」と指摘。台湾海峡を巡る中国との緊張は「高まる可能性がある」と解説した。
ブラジルの有力紙フォリャ・ジ・サンパウロは「再び反中候補を総統に選出」との見出しで報じた。
韓国大手紙の朝鮮日報は、頼氏の当選によって台湾と米国の関係が緊密になるとして「韓国の立場では新しい友好国を持つことになる」と報じた。一方で「台湾問題で中国が韓国により鮮明な態度をとるよう圧力をかける可能性が高く、韓中関係の不安要因になる」との見方を示した。
台湾積体電路製造(TSMC)が米国の支援を受け、さらに成長する機会を持つとし、「TSMCと韓国半導体業界の競争はさらに激しくなりかねない」とも予測した。
香港大手紙の明報(電子版)は、頼氏が勝利宣言で「台湾は正しい道を引き続き歩む」と述べたと速報で伝えた。他の主要メディアも開票状況を逐一速報するなど手厚く報じたが、事実を淡々と伝える内容が目立った。
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