人民元決済が日本円を上回り世界4位に。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/33225328.html
『現在、世界で流通する決済通貨の順位は、以下のようになっています。
1位 米ドル 47%
2位 ユーロ 23%
3位 英ポンド 7.2%
4位 人民元 4.6%
5位 日本円 3.4%
2022年までは、人民元の決済シェアは2%付近をうろついていたのですが、2023年に急激にシェアを伸ばしてきました。これは、理由がありまして、ロシアの原油や天然ガスの決済に人民元建て決済を使用しているからです。後、アフリカ諸国などで、資金援助や融資をしている国とは、強制的に人民元建てで、決済を行っています。それと、中東との原油の決済にも、最近は人民元を使用しています。カタールの原油などは、日本との長期契約が切れたので、その代わりに中国が買いまくっています。サウジアラビアとイランがBRICS+に加入しましたし、原油取引や天然ガスの取引で、人民元が決済に使われる場面は増えるでしょう。また、石炭・鉄鋼などの鉱物資源を買っているオーストラリアとの貿易にも、人民元決済を使用していると言われています。
殆どの場合、「中国との貿易」において、人民元で決済しているという話に過ぎないので、この決済シェアの拡大を持って、「人民元が基軸通貨になる」とか言ってるバカがいたら、生暖かい目で見てあげて下さい。実際、そういう事を言っている「識者」もいます。「米ドルの覇権が終わる」とかですね。基軸通貨というのは、不特定多数な他所の国との決済に使えなくては意味が無いのです。それゆえ、貰っても中国との貿易にしか使えない人民元は、国際決済通貨たりえません。しかも、中国共産党が為替相場を管理している管理通貨です。政治の都合で人民元の為替レートが動くので、怖くて持っていられません。
それを見るには、世界における外貨準備に占める通貨のシェアを見れば確実です。米ドルは2021年から2023年にかけて、外貨準備高におけるシェアを、58.92%から59.17%に増やしています。逆に人民元は、2.80%から2.37%にシェアを落としています。外貨準備高とは、為替相場で、貿易に差し支えがある程に変動した場合、安定させる為に使用する外貨です。これを見ると判るように、そういう役割を担えるのは、米ドルしかないのです。人民元を持っていても、危険なだけで、何の役にも立ちません。つまり、中国が自分との貿易の決済に人民元を使わせて、決済シェアを伸ばしたところで、何の意味も無いという事です。
今のままの人民元では、米ドルの足元にも及びませんが、かと言って、このブログで何度も言っていますが、米ドルの覇権が永遠には続きません。つい、この間、格付け会社のフィッチが、アメリカ国債の格付けをAAAからAA+に引き下げましたし、2011年にはS&P社も格付けを下げています。ムーディーズは、「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。アメリカの財政は、武漢肺炎を理由にした、大盤振る舞いの財政支出で、歴史的な火の車になっています。米ドルが基軸通貨なので、今の程度で済んでいますが、そうでなかったら、とっくに国がディフォルトしています。アメリカの財政は、20年間に渡って、一貫して悪化してきたのですが、武漢肺炎を理由にした3回のばら撒きは、完全にポピュリズムです。それが引き起こしているのが、ここ数年のアメリカのインフレです。さすがに、あれだけ米ドルを流通させれば、通貨の価値が下落します。
国債で、最も安全と評価されていた米国債の格付けが、3社とも下がったのですから、米ドルは米ドルで放漫財政のツケが来ています。イギリスのポンドが基軸通貨の座を追われた理由が、やはり戦争の財源を捻出する為のポンドの乱発ですから、ウクライナとイスラエルの件で、止められない財政支出が、米ドルの覇権にトドメを差す可能性はあります。世界の紛争は、この二つで終わりという事でも無いでしょうからね。
少なくても、日本円の場合、相手が必要としていて、日本円で決済しているので、中国のように人民元で決済させている国とは比較になりません。アフリカの国のように、中国との貿易で経済が支配されているような国の場合を除いて、人民元で決済して喜ぶ国など存在しません。』