※今回の能登の震災は、たまたま豪雪と重ならなかったが、もし2m以上の積雪が既にあるタイミングで…。
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『※今回の能登の震災は、たまたま豪雪と重ならなかったが、もし2m以上の積雪が既にあるタイミングで北陸~新潟~東北の山間僻地で激甚天災があって、多数の孤立集落が発生した場合に、はたして自衛隊の今の車両装備で対処はできるのかが、今から自問されなくてはならない。
私はかねてから、スウェーデンが開発し、BAE Systems 社で量産している「BvS10 Viking」に注目してきた。
前後重連、14トンの装軌車両だ。履帯を冬用に交換すれば、そのまま雪上車となる。二重装備を解消できるということは、整備の人手が合理化されるということだ。
人手不足の時代に重視すべきなのは、取得費用(イニシャルコスト)ではなく、維持費用(ランニングコスト)であろう。
ヴィーキングは、アーマーこそペラペラだが、底面は耐IED設計にしてあり、浮航力がある。
英ロイヤルマリンズは、揚陸艦にこいつを組み合わせて上陸作戦を実行する。水上では「アルミの棺桶」になってしまう「AAV7」のように、水際機雷や迫撃砲の至近弾1発で全員溺死――という運命は避けられる。
パトリアも、24トンながら浮航性がある。水上では時速8kmを出せる。こいつをそのまま上陸作戦に使ったっていいわけだ。』