能登半島地震、世界から支援表明 米国や韓国・台湾
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB022NW0S4A100C2000000/
『2024年1月2日 22:07
【ワシントン=中村亮、ニューヨーク=朝田賢治】石川県で最大震度7を観測した地震を巡り、各国・地域の首脳から支援表明などが相次いだ。バイデン米大統領は1日の声明で、「米国は日本国民にあらゆる必要な支援を提供する用意がある」と表明。英国やイタリア、台湾、フィリピン、韓国首脳なども支援や連携に言及した。
バイデン氏は「この困難な時期に我々の思いは日本国民とともにある」と強調した。「緊密な同盟国として米国と日本は両国の国民を結びつける友情という深い絆を共有している」とも訴えた。
英国のスナク首相も同日、「全ての被災者に寄り添う」との声明を発表した。岸田文雄首相は英国の偉大な友人であり「日本を支援する用意がある」と表明した。
台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は同日、石川県を中心に発生した地震について「心よりのお見舞い」を表明した。「必要な協力を提供する」と日本側に伝えた。X(旧ツイッター)に投稿した。
台湾の外交部(外務省)は日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所に支援する意向を伝えた。日本に滞在している台湾人の状況の把握も出先機関に指示した。
中国外務省の汪文斌副報道局長は2日の記者会見で「犠牲者に哀悼の意を表し、遺族と負傷者にお見舞いを申し上げる」と述べた。
フィリピンのマルコス大統領は2日、支援提供を日本に伝えたと表明するとともに、「同胞の安全を確保すべく日本政府と緊密に連携している」とも説明した。フィリピンは日本を含む各国に出稼ぎ労働者が多いことで知られる。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は2日、岸田文雄首相に宛てたメッセージで、地震被害の犠牲者と遺族への哀悼の意を伝えるとともに、被害克服や復旧支援のために連携する意向などを表明した。
イタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相、フランスのマクロン大統領らも1日、連帯を表明するとともに日本への支援の準備があることを明らかにした。
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