テレホーダイが28年の歴史に幕

テレホーダイが28年の歴史に幕
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/33191155.html

『1995年から、ダイヤルアップ接続が一般的だった頃、パソコン通信などの通信料の面でユーザーを支えたテレホーダイのサービスが昨年の12月31日をもって終了しました。

テレホーダイは、23時から翌朝8時までの間、ユーザーが指定した番号への通話が定額になるサービスです。

サービス終了の理由は、固定電話網が2024年1月からIP網へ移行することを受けてのものとなります。固定電話のユーザーから見た場合、まったく変化が無いように見えるのですが、電話のアナログ回線が全て廃止され、IP網を使用したデジタル回線化されます。

当時、一般の音声通話アナログ回線を利用して、データ通信を行っていたので、9600BPSなどの遅い転送スピードで、電話回線を利用すると、平気で月の電話代が20万とか行きました。通話回線は、時間で料金が加算されるので、繋ぎっぱなしにすると、回線料金がドンドン加算されていたのですね。

その為、一般需要の落ちる深夜帯に限って、定額料金でのデータ通信に対応したサービスが、テレホーダイです。眠い目をこすりながら、深夜のチャットに熱中した方には懐かしいサービスです。

アスキー文字と、画面制御コードを使用した、アスキーアートの「アニメーション」なんていう独自の文化も生まれました。文字を画面制御コードで、打鍵されている分動かして、あたかもアニメーションのように見せる掲示板で有効だった遊びです。少ないデータ量で、いかに遊ぶかという工夫の結晶です。当時、連載アニメを投稿しているユーザーもいましたね。

通信モデムという、デジタルデータを、音声信号に変換する装置を使って、原理的にはモールス信号と同じように、音の高さ・有音・無音の組み合わせで、データ送信をしていたのですね。もちろん、少しでも、転送するデータ量を減らす為に、通信モデムには、データを圧縮して送信する符号化、圧縮されたデータを元に戻す復号化の役割を持っていました。

一昔前の技術が、どんどん廃れていきますねぇ。』