ジェットスター、30日以降もスト継続 3回目団交も決裂

ジェットスター、30日以降もスト継続 3回目団交も決裂
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『格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの労働組合は29日、30日以降もストライキを継続すると発表した。29日に開いた会社側との団体交渉が決裂したため。30日以降も20人以上がストを実施する予定。会社側によると30日は8便が欠航し、1400人の予約客に影響する見通しだ。

29日に3回目となる団交を開き、意見が対立していた未払い賃金の算定方法などについて議論したが再び決裂した。労組側は「所定…』

『労組側は「所定労働時間外の未払い賃金について前進がなかった」としている。減額された通勤手当の支払いなどについては会社側が認める考えを示したという。30日も団交を開く予定だ。

29日はストの影響で、成田空港と新千歳空港を往復する一部の便のほか、成田―旭川、成田―松山、関西―那覇、関西―成田など各路線を飛ぶ便のうち計15便が欠航した。整備事由で成田―鹿児島の2便も欠航した。年末年始の帰省のピークと重なり、欠航数は22日のスト開始以来最多となった。

ジェットスターは29日、ストの影響で30日に8便を欠航すると決めた。同日運航する113便のうち7%にあたり、1400人の予約客に影響する見通し。成田―熊本、中部―福岡、成田―鹿児島、成田―新千歳のそれぞれ1往復が対象で、欠航数は今後増える可能性もある。日本航空が羽田―鹿児島で、LCCのスプリング・ジャパンが成田―新千歳でそれぞれ1往復ずつ臨時便を運航する。

労組は特定の組合員や部署がストをする「指名スト」を22日から実施している。30日は機長4人を含む計24人、31日も機長4人ら計23人でストを実施する予定だ。

労組側は大規模な欠航が出たことについて「ストは継続するが、欠航する便数は年始のUターン期間が終わるまでは抑えたい。今後は調整したいと思う」と話している。一方、会社側は年明けにも中央労働委員会に調停を申し込む方針だ。

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