三菱重工、日立造船の賠償確定 元徴用工らまた勝訴―韓国最高裁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023122800108&g=int
『【ソウル時事】韓国最高裁は28日午前(日本時間同)、戦時中に徴用工や女子勤労挺身(ていしん)隊員として動員された韓国人が、三菱重工業と日立造船に損害賠償を求めた3件の訴訟で、いずれも日本企業の上告を棄却した。同様の訴訟で上告が棄却された21日に続き、日本企業に対する賠償判決が確定した。
「解決策」、履行難航 日韓関係の火種残る―元徴用訴訟
28日の判決は、元徴用工や元挺身隊員らが三菱重工業に損害賠償を求めた訴訟2件と、元徴用工が日立造船を相手取った1件。いずれも一、二審で原告が勝訴していた。
21日の判決は、裁判に訴える権利がなくなる「消滅時効」に関し、日本企業の賠償責任を認めた最高裁判決が初めて確定した2018年10月が起点になるとの判断を示していた。消滅時効の起点を明確にしたのは初めて。
日韓関係は18年の最高裁判決を受けて悪化。尹錫悦政権は今年3月、政府傘下の財団が日本企業の賠償を肩代わりする解決策を示し、関係改善に道筋を付けたが、一部原告は受け取りを拒否している。
今後も原告の勝訴が続けば、財団からの賠償金相当額の支給が膨らみ、財源が不足する可能性も指摘される。 』