「日本も台湾も大きな間違い犯した」 米元国防幹部が語る危機とは
https://www.asahi.com/articles/ASRDP3Q6XRDKUHBI021.html
『聞き手・牧野愛博2023年12月24日 11時00分
来年1月に台湾総統選挙が行われます。トランプ米政権で国防次官補代理を務めたエルブリッジ・コルビー氏は、ウクライナや中東での戦乱の影響から、台湾海峡を巡る安全保障が深刻な状況だと語ります。
――台湾海峡を巡る米中両軍の戦力バランスをどうみていますか。
ここ数年、(米国からみて)米中の軍事バランスは著しく悪化しています。日本も守勢に回っています。米ランド研究所は、米国は現在、台湾を巡る紛争で敗北する流れになっていると評価しました。中国は、日米台に対して相対的な軍事的優位性を持っています。修正は可能ですが、十分な改善をみていません。
――中国による台湾侵攻の可能性をどうみますか。
中国のインセンティブ(行動を促す動機)に注目しています。中国には、国共内戦の未完の事業として台湾統一という民族主義的な動機があります。
地政学的な理由も非常に強いと思います。台湾を占領すれば、中国が(九州から沖縄、台湾、フィリピンを通り、南シナ海を囲むように伸びる)第一列島線を越えて、遠くまで軍隊を展開できるからです。
習近平(シーチンピン)(中国国家主席)は、日米などが中国の将来の経済発展を阻止しようとしていると信じているようです。日本が対米戦争に踏み切ったのも、米国が日本の経済成長を阻止していると日本が信じたからです。
習近平氏は(11月に)バイデン米大統領と会談しました。でも、かつて日本の(野村吉三郎)駐米大使が最後まで米国と交渉していた事実を心に留めておくべきです。侵攻には、最大限の奇襲が必要です。明日起こるとは限りませんが、日米の対応は、あまりにも動きが遅いと思います。
「グアム、日本、フィリピン、豪州などへの攻撃が確実に行われる」
――米軍の最重要目標は対中勝利ですが、自衛隊は日本防衛が目標です。
日米は、世界で最も強力な国…
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